ラーニングエクスプレス2014参加報告会

投稿日:2014年7月7日

平成26年3月に、2週間にわたって行われた国際プロジェクト「ラーニングエクスプレス」の報告会を、6月17日(火)に金沢工大23号館コミュニケーションスタジオで開催しました。

ラーニングエクスプレスとは、学生が発展途上の国や地域を訪問し、フィールドワークを通して、地域発展や環境問題などの観点から課題を見つけ、その解決策を探究し提案、実行するソーシャルイノベーションプロジェクトです。金沢高専は昨年に続いて2度目の参加で、4年生(当時)4名がシンガポール、インドネシア、ベトナムの学生とともにインドネシア・ジョグジャカルタで活動しました。また、金沢工大からも今年初めて4名が参加しました。

報告会でははじめに、現地に同行した松下臣仁准教授がプロジェクトの概要を説明し、学生が課題発見・解決のために用いた「デザインシンキング」の手法を紹介しました。

次いで金沢高専生が発表に臨みました。金沢高専生4名が参加したグループは、ジョグジャカルタの小さな村を訪れ、村の特産品である穀物「ソーガム」の活用法をテーマに設定。村人へのインタビューや観察を通して、ソーガムの認知度の低さを最大の問題と定義し、ソーガムの認知度を高め、需要を開拓する方法を、デザインシンキングを用いて探りました。学生は夜遅くまで討議を重ね、アイデアを出し合い、スーパーマーケットでソーガムをPRしたり、ソーガムの新しい調理法を開発するなどの案をまとめ、村人にプレゼンテーションしました。

他国の学生との活動では、「言葉や文化の壁にぶつかり悩んだが、とことん意見を交換する中で理解を深めた」「得意とする絵を描いてコミュニケーションをとった」などと報告し、戸惑いながらもたくましく問題に取り組んだ姿がうかがわれました。

報告会には、プロジェクトの実施に当たって多大なご支援をいただいた玉田工業株式会社取締役管理部長の太田成一氏も駆けつけ、学生が貴重な体験を確かな成長の糧としたことを喜び、学生の労をねぎらいました。